2014年05月31日

人生講座(5) 血圧が高い方が良い

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(かつては年齢+90が適正な血圧と言われました。でも、今は基準が変わり「高い」というのは血圧が気になる年齢で、働き盛りの人で130以上のこと言います。本当に131は薬を飲まなければならないほどの高血圧症なのでしょうか?)

私がこのブログで、タバコ、コレステロール、そして今回のように血圧などを書くと、「なにをそんなにムキになっているんですか?」と訝る方もおられますが、私は地震予知にしても、このような健康問題にしてもこだわったり、ムキになったりすることはありません。

ただ、地震では東海地方に先に地震が来ることが「分かっていない」のに、あたかも「東海地震が来る」と言って、阪神淡路、東北の大震災の犠牲者を出しました。

地球温暖化もそうですが、科学的な衣を着て、実は狙いが別にあるという場合、その結果として、今回の原発事故のように甚大な被害が起こることがあります。それでも中部電力課長は「死者がでていないのだから、あれは事故とは言えない」と言いました。

こんな考えですと、「発がん物質を売ってなにが悪い。すぐガンで死ぬわけではないのに」とか「アスベストを使って何が悪い。20年ぐらい経たないと死なない」という理屈になり、社会がムチャクチャになってしまいます。電量会社の幹部が「反社会的」であるというのは問題です。

前回の人生講座で説明したコレステロールでもそうです。体内で70%も作られ、必須のものなのに「悪玉」などと批判し、その実は薬の売り上げのことだったというのでは残念です。事実、コレステロールを抑制して、死亡率があがり、飛び降り自殺が増えているのですから、死の商人でもあります。

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さて、今回は「血圧」を取り上げますが、これも単にネットで勉強してというのではなく、少なくとも専門のお医者さんごはお話して書いています。

血圧が高すぎる(180以上)のが問題であることは言うまでもありません。でも現在の指導血圧(130ミリ)は年配者にとって健康を害するほどの「低い血圧」なのです。血圧は「低い方が良い」のではなく、「適度な血圧が望ましい」ものだからです。

なぜ「血圧」というのがあるかというと、体全体に血を流すので、そのために「ポンプの圧力」がいるからです。何しろ体の隅々まで、毛細管まで血を流すのですから、圧力がなければ流れません。それでも人間はまだ低い方で、キリンや恐竜などの大型動物ですとかなり高い血圧でないと頭まで血液が届きません。人間も、血圧が低くなると問題が起きます。

そうかといって圧力が高すぎると地を運ぶホース(血管)が破れてしまいます。だから、どうしても「適当な圧力」が必要となります。適当な圧力とは、(「血圧が高いとかかる病気」+「血圧が低いとかかる病気」)の合計を減らすことで、片方だけを減らしてもダメです。

血圧が高くなると出血性の病気(脳出血など)になり、血圧が低くなると虚血性の病気(脳梗塞など)になります。脳出血は病気で、脳梗塞は病気ではないなどということはありませんから、「適正な血圧」が必要です。

まず第一に知ることは、人間には血圧を正常に保つ機能があり、その機能がダメになるのが「病気」であるということです。人は病気になると薬で血圧を上げたり、下げたりする必要がありますが、正常なら体が判断して「この血圧が適切だ」としている場合は薬で調整する必要はありません。

コレステロールや痛風の原因になる尿酸なども同じですが、体内で70%から80%も合成されるものは、体が病気(適正な量をコントロールできなくなった時)だけに治療が必要です。つまり、正しい方法は「血圧が異常に高くなった」と言うときには「血圧を下げる薬」を使うのではなく、「血圧をコントロールできなくなった体を直す」というのが本来の治療です。

かつて「肺炎にかかったらペニシリン」という時代がありました。これは肺炎の原因となる細菌が抗生物質ペニシリンの注射を打つことによって細胞壁を作ることができなくなり、その結果、増殖が抑えられて肺炎が治るということでした。これでずいぶんの人の命が助かりました。

これとは逆にインフルエンザにかかって熱がでたという場合は、ウィルスの治療薬がなかったので、「とりあえず胃腸の薬を出しますから、ゆっくり寝て栄養のあるものを食べてください」ということになります。つまり、治療薬がなければとりあえずの苦痛を除いたり、回復を早める薬を出すのであり、解熱剤は当座の苦痛を和らげたりする役割で、本当の治療とは言えません。

「血圧を正常に保つ」という薬はまだ普及の段階にないので、おどろくべきことに「血圧が正常かどうかを診察せずに決めて、決めた値よりおおきければ降下剤を投与する」という馬鹿らしいことをやっているのです。「日本国民はまったく個性や個人差がないので、血圧の正常値を一律に決める」と厚労省が決め、今は130ミリ(65才以下)になっているという野蛮な状態です。

そして医師は労働者のように患者さんが来られると血圧を測り、130以上の場合、その人にとって病気でもなんでもないのに、降圧剤を出すということになります。そしてなんでもお役人を信じるという人が「俺は130以上なのに医師は降下剤を出さなかった。医療過誤だ」というので、病院は面倒でもあり、薬価もあるのでお薬を出すという具合です。

なにしろ、国民の1000万人以上が病院で「高血圧の病気」と言われ、推定で5000万人が該当するとも言われています。国民の約半分が「病気」になるという奇妙な基準なのです。

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それでは、どの程度が「適度な血圧」なのでしょうか? 日本でも有数の優れた医師にお話をお伺いすると、「その人個人や年齢によって違いますので、一概に言えませんが、140,150ミリぐらいは問題がない場合が多く、強いて数字で言えば180を超えるようなら注意が必要でしょう。むしろ下の血圧も注意しなければなりません」と言われる。

また病気には血圧が高いと血管が破裂するという場合と、血圧が低いと血管が詰まるという場合があり、高ければ危険、低ければ危険ということはなく、「その人にとって適正な血圧が良い」という当たり前のことなのです。

また、今の基準のように130以上は高血圧とすると、50才以上の日本人の半分が「病気」ということになります。人間の体は自らが調整する力を持っており、必要も無いのに降圧剤を服用することは勧められることではありません。

端的に言うと、今の「高血圧騒動」は「国民の健康」を犠牲にして「薬の販売」を優先するというお金中心の社会から出てきたものです。ちなみに食塩を摂る量では全国で上位である長野県の男性の平均寿命が日本の都道府県の中でもっとも長いということが、「高血圧騒動」、「減塩騒動」の間違いを良く表しています。

(平成24年9月1日)
posted by 武田邦彦 at 02:56| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

人生講座(4) コレステロールを増やして健康で心の安定を

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タバコに関して肺がん死との関係が薄いという記事をときどき書きますと、「何をそんなにムキになっているのか!」とおしかりを受けますが、これも専門の先生とも充分に議論をしています。今回もやや似ていますが、同じです。

年齢が55才から60才の男性・・・そろそろ定年でもあるし、家族の心配事も多いという男性の更年期障害がでるころですが・・・の調査によりますと、駅から飛び降り自殺をした人のほぼ100%がコレステロールを下げる薬を飲んでいたということが分かっています。コレステロールは気分を安定させる効果があり、それを抑制されるので飛び降り自殺をしたくなるというのが調査の解析です。

女性の裸体を描く画家が長寿であることが知られていますが、性的な活力が長寿のもとでもあり、頭の回転も速く、積極的で呆けにくい事も知られています。これは体内のコレステロールの4分の1が脳に集中し、脳の活動の多くを担っているからです。積極的な気分になるためにはコレステロールが大切です。

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かつては個別のお医者さんが「患者さんが病気かどうか」を決めていましたが、今では「薬品会社からお金をもらっている厚労省関係の医師が病気の基準を決め、それに反すると医師が医療過誤になる」という恐ろしい時代になりました。その結果、コレステロールでは「220ミリ(mg/dl)」以上なら病気ということで、薬を出されます。

しかし、事実は、違うのです。
1)総コレステロールが160ミリ未満の人は、280ミリ以上の人に比べてガン死亡率は5倍以上(日本の大規模な研究)、
2)死亡率がもっとも少ないのは、コレステロールが200ミリから280ミリの間で、「コレステロールが高い」と診断され、下げる薬をもらっている人の大半が死亡率を高めている(日本の大規模な研究)、
3)コレステロールの値が高いほど、肺炎やインフルエンザなどに感染し、死亡する人が少ない(アメリカの研究)、
4)コレステロールが40ミリ上がると、脳卒中の可能性が3分の2になる、
などが分かっています。

それでも「コレステロールを減らそう」という声がなくならないのは、第一にコレステロール値を下げる薬の市場が実に5000億円で、しかも薬会社はテレビ、新聞などの広告の大スポンサーであり、医師にあらゆる便宜を図っているからです。本来なら薬会社は「人の健康を増進する」というのが社会的な役割ですが、それが反対になっています。

第二の理由は「ウソの研究」です。ウソというと少し言葉が厳しいのですが、コレステロールの初期の研究には誤り(意図的ではない)があったのですが、それが薬の販売と関係しているので、否定されていないということです。だから今ではやや「ウソ」の部類に属するようになりました。

まず、今から実に100年前のロシアの研究(ロシア革命の直後)で、「コレステロールが動脈硬化の原因になる」とされたからです。この実験はウサギで行われたのですが、ウサギは草食動物でコレステロールを食品から採らないので、人間と違う結果が得られたのです。

次に、アメリカで「食品中のコレステロールを採ると、血中のコレステロールが上がる」という間違った論文が出たからです。この論文は後に否定され、今ではこの論文で示された関係は使われていません。その理由はコレステロールの70%は体内で合成され、食品からあまり摂り入れられないと体内で合成し、食品から入ると体内の合成量を減らすからです。

最後に「悪玉コレステロール」と言った人がいるからです。だいたい、健康で正常な人が体内で「悪玉コレステロール」などを作るはずもないのです。「善悪」は人間の心にあるもので、人間の体の作用に「善悪」はありません。善玉と言われるコレステロールは直接、体に必要なもので、悪玉と言われるものは、善玉を運搬する役割を負っています。

研究の最初のころ、「悪玉」と呼ばれるコレステロールの役割が分からなかったこと、コレステロールは悪い物質と思い込んでいたことからついた名前で、もし悪玉が少なくなると善玉を運ぶこともできず、死亡率が上がります。

だいたい、人の体にあるものを「善悪」などと分かりやすい名前をつけて薬を売ろうなどいうことが問題なのです。私もコレステロールを勉強してビックリしました。いかに間違った情報が蔓延しているのか、それによって死期を早くした人は本当に可哀想です。

こんな誤解が生まれるのは原子力と同じように「閉鎖的な村社会と特定の官庁」の組み合わせの時で、被害が国民におよぶということと思います。そしてここに示したコレステロールのデータや解釈は「立派なお医者さん」の多くが支持していることです。でも穏やかな人は強いて間違いを言っている同業者にあまり強く言わないのが普通です。

また、女性の方で家族の食事に注意している方は特に「コレステロールは良くない」などテレビでの知識に左右される傾向があります。テレビが薬品会社に強く活動を制限されていることは家族を守る意味で知っておかなければならないと思います。

(平成24年8月31日)
posted by 武田邦彦 at 02:55| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

人生講座(3) お金の巡り方・損しない方法

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さて、人生講座の第一回、第二回で、貨幣経済の中では「節約」は「消費を促進する」と言うことがわかり、そのお金を狙っている人は「政治家、お役人」などであることも理解できました。

お金のことを考える時には、「国家」と「家計」を分けることが大切です。「国家としては・・・すべきだ」ということと、「自分のお金は・・・しなければならない」というのは違うからです。

経済学者は国全体のことを考えているので、「国家はこうすべきだ」という話が多いし、それで良いのですが、「では、個人は?」とお聞きすると「まずは国家だ」と言うことになります。

でも、国家がまともになるには時間がかかり、そのうちに自分の人生が終わってしまう、少なくとも「人生を楽しむ時期」を逸してしまうので、とりあえず、「現在の社会ではどうするか?」ということと「社会が改善されたらどうするか?」を分けておいた方が良いことになります。

家庭のお金を考える時に、まず第一にお金の流れが、当面、
1)現在の社会があと10年は続くこと、
2)民間の活力がないのでお金があまりそれが国債になること、
3)国債を償還(返す)ために国は増税を続けること、
4)増税のもともとの責任は国民にあるけれど、国民がお金を借りたくなるのに時間がかかること、
5)ややデフレ傾向で進むこと(お金を持っている方が得)、
であることを理解しておきます。

つまり、日本経済はじり貧になりますが、お金回りがバブルが崩壊してしばらくした状態の2分の1ぐらいになるまで、国民の不満は爆発しませんから次の時代には行かないでしょう。

もう一つは「年金と相続税」の関係です。こちらの方は、
1)年金は少ししか払われない、
2)相続税は高くなる、
3)だからよくよく自分の寿命を考えて老後の計画を立てる、
4)その結果、ある程度、質素な生活をしなければならないし、それは結果として消費を促進するので環境的にも良くないけれど、仕方が無い、
5)貯めたお金の半分ぐらいは帰ってくる。後はお役人とかお役人の腰巾着に使われてしまう、
6)もっとも良い方法はお役人の腰巾着になって、多くの人が貯めた預金(国債)、税金(消費税)を食い物にする(道徳的にはダメだが、個人としては成立する)、
7)次に良い方法は「優しいお母さん方式」(自分の身を捨てて近い人に献身する)、
ということになります。

・・・・・・・・・

政府が本当に国民のことを考えてくれれば良いのですが、そういう時代ではありません。先日、「原発を止めると誰が困るの?」という質問に偉い人が「政府、電力、関係会社」と答えていました。もちろんまともな政府なら「誰が困る」と聞かれたら間髪を入れずに「国民」と答えなければならないわけで、それができないことを前提にしなければなりません。

税金は財務省のお役人の出世に、年金は厚労省のお役人の隠れ蓑に、環境関係のことは環境省のだましに使われるだけですが、これも国民との力関係ですから、今のところやむを得ないというところです。

救いがあります。それは「まだ、日本は世界一強い」ということです。それは「円の相場」を見ればどんな理屈よりハッキリ分かります。確かに「ドルをもらっただけ円を刷れば円が下がる」と言うのも確かですが、円を刷らないことそのものも含めると、「円が高い間は日本は大丈夫」と言うことでもあります。

人間というのは自分の収入が2分の1になるまで暴動を起こさないものです。これは日本ばかりではなく諸外国でもほぼ同じで、我慢できる範囲は我慢してしまうのが人間というものです。だから2020年まではあまり大きな事は起こらないと言うことになります。

もともと財産は、現金性、他人性(株、献身)、物質性(ゴールド、土地)の3分割方式が良いのですが、当面は現金性のものをやや多くし、2020年までに徐々に他人性、物質性を増やして次の時代に備えるということでしょう。年金と老後の生活については次回に整理してみたいと思います。

(平成24年8月17日)
posted by 武田邦彦 at 02:54| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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